2013/9/25(水)~2013/9/29(日)
中野 ザ・ポケット
[出演者]
新宮 乙矢、原 絵里、宮澤 正、農塚誓志、野澤 史果、石塚 あつこ、木田 健太、畠山 U輔、内田 晃一、すわいつ郎、内藤 千紗、荒川 朋恵、辻 博己、野中 翔太、渡辺 栄子、水木 桜子、西原 悠太、仲沢 景、白鳥 いづみ
作・演出:川口清人
舞台監督:伊藤智史
照明:若林恒美/桜かおり
音響:宮崎裕之/中山ひとみ
舞台美術:斉藤樹一郎
宣伝美術:米本繭子
制作:後藤由香理
企画・製作:東京カンカンブラザーズ
あらすじ
ある日、九条は探偵を辞めやくざになった。
幼馴染みの月丘小春は、九条を軽蔑し縁を切る。
三年後、九条は抗争に巻き込まれてこの世を去る。
そして小春は、九条がやくざになった本当の理由を知る・・・
これは、狂おしい選択に迫られた、ある愛の物語。
【作品解説】
第6回目の今回は、カンカンブラザーズの自称ホームグラウンド中野ザ・ポケット。
舞台は、田舎町の小さな探偵事務所。
相談に来る個性豊かな人々、その裏には町を牛耳っているヤクザ・鬼島組の存在があった・・・。
前半はカンカンお馴染みのテンポのいい微笑ましい展開だが、後半は一転、サスペンス要素が強く、痛いほど狂おしい選択に迫られる主人公九条健太郎(新宮乙矢)と幼馴染みの月丘小春(原絵里)の悲しくも切ない愛の物語であった。
いままで役者としても出演していた川口清人が初めて作・演出のみの作品。次回作も出来れば出演はしないつもりとのことだが、それは次回のお楽しみである。
【今だから言える話】
劇中、近所で大根の安売りをしているという理由で、劇団員の石塚・内藤・畠山は、それぞれ大根を持っての登場だった、劇団員だけが大根を持っての登場のため、川口に何かしらの意図があったのかもしれない。しかも、内藤は2本も持って出たのだ。
一応言っておくと、演劇界には大根役者という言葉がある。
今回、「雲心」以来の前説を行った。どうせやるなら少しでも面白くをモットーに、毎回本番前に入念なリハーサルが行われていた。実際は本番前日に居酒屋で思いついた企画だったが、想像以上の好評をいただき畠山・渡辺・すわは、今後も続けていこうと熱く語り合っていた。ただ、劇団員は畠山のみのため、幻の前説になる可能性の方が高いだろう。
内田は登場するシーンで必ずカミナリ(SE)が鳴ったため、皆から雷オジサンと呼ばれていた。
川口は演出のために本番中客席で舞台を見ていたが、お客様が笑ってくれるのが嬉しくて自分も笑っていたところ、 終演後、お客様に「自分で書いた作品でめっちゃ笑ってましたね~」と声を掛けられていた。
