2014/4/9(水)~2014/4/13(日)
中野 ザ・ポケット
[出演者]
相沢まき、畠山U輔、石塚あつこ、内藤千紗、宮澤正、渡辺栄子、農塚誓志、内田晃一、村田綾、すわいつ郎、棚橋幸代、彩音凛、仲沢景、野澤史果、脇山尚美、木田健太、葉山昴、野中翔太、原武之、菊池隼人
作・演出:川口清人
舞台監督:今泉馨
照明:若林恒美
音響:宮崎裕之(predawn)
音響オペレーター:中山ひとみ
舞台美術:斎藤樹一郎
劇中作曲:真鍋貴之
振付:吉崎里恵
チラシデザイン:COCON
宣伝映像:浅賀善伸
制作:遠藤いずみ
企画・製作:東京カンカンブラザーズ
都会で働く一人のホストが、愛した女性と結婚を決意し故郷へ帰る。
二人で幸せな家庭を築くはずだった・・・・
しかし、その男に身に覚えのない殺人の容疑がかけられた!
それは、彼は全てを奪い去った。
理不尽な運命、散りばめられた小さな悪意、
突きつけられる新事実!!
彼が見たものは希望か絶望か。
やがて、真犯人が明らかに・・・・・・
そして衝撃の真実が訪れる。
カンカンがお送りる、
あまりにも切なく悲しいラブストーリー。
【作品解説】
第7回目となる今回は、バラエティ・歌手・女優とマルチに活躍する相沢まきをゲストとして迎え、準劇団員といっても過言ではないお馴染みのメンバーが集まり、カンカン史上最多となる出演者20人での公演であった。
物語は、ホスト、家族、4人組ダンスユニットPKD(パンプキンドールズ)、刑事といった一見関わりの無いような登場人物達に、江本春が殺人を犯したという一つの事件がおきる。
崩壊していく家族、敏腕プロディーサーの力と華やかな歌やダンスで着実に売れていくPKD、思惑を持つホスト、自分の正義を貫く刑事、それぞれが絶妙に絡み合う関係の中、真犯人は誰なのか最後まで目の離せない展開となった。
そして、時事ネタも取り入れ『冤罪』をテーマに江本春と坂口かすみの悲しすぎる結末と、タイトルにもある春がハーモニカを吹く理由は・・・最後まで涙なしには見られない作品であった。
また、今回カンカン初となる予告動画やアフタートークイベント、劇中に歌やダンスを取り入れた意欲作でもあり、動員数がついに1300人を超えた。
劇中で歌われていたPKDのCDや公演パンフレットの販売も行い、益々勢いと調子に乗るカンカンブラザーズだった。
【今だから言える話】
今回、稽古中にまさかのインフルエンザが大流行。最年長の宮澤も39℃の熱を出したが最後までインフルエンザではなく、ただの風邪と言い張った。
なぜ頑なに風邪と言い張るのかは、今回の謎の一つである。
また、客演ながら前回は前説をやったすわいつ郎は、今回も何かやらなくてはと意気込んでおり、木田・原・仲沢を巻き込んで、PKDのダンスを完コピしたPKB(パンプキンボーイズ)を密かに結成、アフタートークイベントで披露したいと川口に直談判をした。
いざ披露してみたところ、まさかの盛り上がりをみせ、お客様の温かい手拍子のなか4人は気持ち良さげに歌い踊り狂った。
本業の芝居にひけをとらない熱量で作られたPKBであったが、上々の仕上がりを見せたダンスとは裏腹に、問題は歌のクオリティだった。
楽曲披露中にマイクの音量がフェイドアウトされていったのは、音響さん曰く、あまりに悲惨だったためとのことだ。
千穐楽にも急遽アフタートークイベントを行い、翌日誕生日を迎える相沢まきのサプライズバースデーを決行した。
出演者全員が舞台に集合して祝った際、相沢は涙を堪えながら心底驚き喜んでくれ、最後にはお客様と共に記念撮影をして、ラストにふさわしい大盛り上がりを見せた。
ちなみに、相沢まきは「バナナ塾」というバラエティ番組に出演した際にサプライズのお祝いが苦手と話しており、番組内でサプライズを受けた時の盛り上げテクニックを伝授されていた・・・その事実を劇団員は後に知ることとなる。